神々の遺品

リアリティに惹きつけられます。

古代文明、宇宙、神がキーワードです。
アメリカの国防長官をも丸め込み、古代の謎を解き自らを人類の救世主であると信じる危険人物「シド・オーエン」とそれを阻止しようとする人々の物語です。
シド・オーエンに利用されたアメリカ国防総省のジョーンズ少将、人探しを請け負った元刑事で私立探偵の「石神」、バチカンが送り込んだ神父、KGBの後継組織FSBが送り込んだロシア人、警察が絶妙に絡んで進行していきます。
面白くて一気に読み終えてしまったのですが、この作品が読者を惹きつけるのは、リアリティです。
それは、様々な文献をあったたのだろうと思われる古代文明に関する詳細な記述とアメリカを舞台にしたことで日本では有り得ないことであっても、アメリカならあるかもしれないな、と思わせるところだと思います。
古代文明に関する記述だけでも一読の価値があります。

神々の遺品 (双葉文庫)
双葉社 [著] 今野 敏
ASIN:4575508578 /文庫/400頁
発売日:2002-12
ランキング&評価:---位 5.0
価格:¥ 730 [2008-06-21 Amache]
5 - リアリティに惹きつけられます。