海に消えた神々

無難な収束

私立探偵「石神」を主人公とするシリーズもので、「神々の遺品」に続く第二弾です。

沖縄の古代遺跡に関する捏造疑惑がもとで自殺した仲里教授の無念を晴らして欲しい、との依頼が石神のもとに舞い込みます。
しかも、依頼主は高校生で仲里教授とは友人の父親だと言う。

邪馬台国ムー大陸伝説とかつての大東亜共栄圏構想の結びつき、米軍、政治家、マスコミ....。
これは、壮大なロマンと国家レベルの陰謀が展開されるんだな、とわくわくしながら思い読み進めていきました。

それにしては、残りのページ数が足りないな、と感じてはいたのですが、あれっ、と言うくらいこじんまりと無難に収束してしまいます。

良く纏まっている作品ですが、「神々の遺品」を読んだ直後ということもあり、期待が大きすぎた感は否めませんが欲求不満が残ってしまいました。

第三弾に期待したいと思います。

海に消えた神々 (双葉文庫)
双葉社 [著] 今野 敏
ASIN:4575509965 /文庫/350頁
発売日:2005-03
ランキング&評価:---位
価格:¥ 680 [2008-06-29 Amache]
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