上海迷宮

上海という名に惹かれ内田康夫作品を初めて読みました。

ルポライター浅見光彦」が探偵として活躍するシリーズものなんですね。

上海と新宿で起きた殺人事件を解明する為に、両方の事件に巻き込まれてしまった日本在住の「上海人」曾亦依の依頼を受け、主人公の「浅見光彦」が上海に飛びます。

文化的背景の違い、中国の闇社会、中国人女性の特徴などが上手く記述されており読みやすい作品ですが、どちらかと言うと本格ミステリーを好む私には若干物足りなさが残りました。

本筋とは離れますが、上海日本総領事館三等書記官「田丸」の恋人が元公安局職員と言うのは凄い設定です。
今年マスコミを賑わした上海で起こった「ハニートラップ」に思い至り、なるほど、ここから機密情報が漏れていると言う設定なんだな、と早とちりしてしまいました。

上海迷宮 (徳間文庫 う 1-41)
徳間書店 [著] 内田 康夫
ASIN:4198926565 /文庫/395頁
発売日:2007-09-07
ランキング&評価:---位
価格:¥ 660 [2007-10-14 Amache]
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